2011年12月9日、Royal SHAMROCK最後の公演で結局読み上げる事の無かった、春谷"将十郎"経忠の謝辞が楽屋から発見されました。本人の意向により掲載します。本人いわく「楽屋に忘れた」との事です。

ロイアルシャムロックを応援してくれた皆さん、
この公演を以てバンドは十三年の活動に区切りをつける事となりました。
私は長きに渡り隊士を入れ換えながらもひたすら駆け抜けて来ました。
また新隊士を募れば活動は続行できるかもしれませんが、隊士は人であり楽器ではありません。
私は多くの隊士に支えられたからこそ、今日まで私の音を皆さんに届ける事ができたのです。
その様な人達を見送り、継ぎ接ぎしていく事が私の中でもそろそろ出来なくなって来ていました。
前任フィドルのチエミ、ベースのタカシ、ドラムのサワノが脱隊したあたり、
唯一残るオリジナルメンバー、トモスケさえ「もう終わりにしよう」と悲嘆しておりました。
隊士を見送るとはそういう事で、バンドを長く続けていくということはそれの繰り返しなのです。
悲嘆のうちにもミズナ、タイガー、セクシー、ガンジーと、新たな隊士が希望を胸に入ってきます。
皆実に良い面構えの若武者達です。
新たな隊士達を得ながらトモスケと約束しました。
次誰かを見送る事になったとき、そのときは終わりにしよう。
ただ、そのときが来るまでは、終わる事など考えずにひたすらに彼らと駆け抜けよう。
そうして再起し、新譜「ゴッドセイブ」を発表し、
現在の楽器編成で新たな隊士と共に北へ西へライブに明け暮れました。
そんな中、約束の時は来てしまいました。
フィドルのミズナが脱隊する事になり、私は十三年の一騎駆けを終える事にしました。
思えば、始めた頃は今日で言われる様なアイリッシュパンクなどというものは見渡す限りどこにもなく、
ましてバグパイプを取り入れたバンドなど皆無でした。
ただのゲテモノ異端バンドからスタートして、時には隊士の理解すら得られず、つまずいては駆けてを繰り返しました。
ようやく世間が理解してくれ始めてきた昨今でしたが、
そんな中でもロイアルシャムロックは異端であり続けました。
アルバムは二枚しか出していませんが、今こうして一つの終わりを迎えるにあたり、
先駆者として誇りを持って幕を閉じ、異端者の名を歴史の一頁に添えたいと思います。
そしてこれから育ってゆく新たなバンドの皆さんへ引導を渡したいと思います。
「老兵は死なず、ただ去り行くのみ」(Old soldiers never die; they just fade away.)
いつの日か強烈な照明を浴びながら再び皆さんに会う事があるのか無いのか、それはわかりません。
ただ、今は改めて、一緒にやってきたバンド、関係者の皆さん、音源を聴いてくれた皆さん、ライブに来てくれた皆さん、
今日この舞台に立っている彼ら、観に来てくれた皆さんに。
そして私のもとで奮戦した幾多の隊士達に、
心からお礼を言いたいと思います。
ありがとう

最後に、Royal SHAMROCKの音源に間に合わなかった曲の歌詞を春谷"将十郎"経忠の意向により掲載しますので、ライブで聴いて気になっていた方は是非ご覧下さい。
「酒の海を」
ああここは酔っぱらい橋
渡る誰もが叫び出すという
騒ぎすぎて川に落ちても
流れ着く先はどうせ酒の海
盃の舟の上歌いながら
揺られてゆこう酒の海を ラララ
ああここは酔っぱらい坂
始めは誰もが笑ってるという
足がもつれて転げ落ちては
泣いてまた笑ってのぼり出す
先を急ぐお前も今日は
俺とここで笑ってればいい
のぼりきって見える景色も
水平線までどうせ酒の海
盃の舟の上歌いながら
揺られてゆこう酒の海を ラララ
ああここは酔っぱらいばかり
行き交う誰もが踊ってるという
日が暮れて降りだした雨も
流れてゆく先はどうせ酒の海
盃の舟の上歌いながら
揺られてゆこう酒の海を ラララ
++ 謝辞 ++









